お喰い初めの儀

 夏萌が生まれてから百日が経ちました。 母乳以外の食べ物をはじめて口にする「お喰い初め」の儀式を行いました。お父さん、お母さんから命を頂いて夏萌もやっと人間として成長し、食べ物を授かることができたのです。神様に感謝し、一生食べ物に困らないようにとお祈りもいたしました。 本来は子どもにとってお母さんの手料理を頂くことが最高のお祝い料理なのですがお母さんへの慰労と新しい家族を迎えて嬉しいお祝いの宴を設けたのです。 ひげじいは孫が最初に口にする料理だから本物の懐石料理を食べさせてやりたいとつねづね夢を描いていました。 30年来親しいお付き合いをさせて頂いている畑賀の「懐石料理 花お」の尾崎哲さんに無理を頼んでのお祝いの宴です。料理が出たときはその膳にわぁ~~凄い・・・驚きと感動です。尾崎さんが夏萌のために特別のお膳を用意して下さったのです。 儀式の食べ方をご指導頂きながら赤飯にお箸をつけて夏萌の口に、そして神社から頂いた小さな白い石に箸をつけて夏萌の口にあてます。そしてお汁を頂きまた神様からの小石に箸をつけてお魚、煮物、三度繰り返し箸をおさめます。まだ夏萌には食べることは無理なのですが形式だけの儀式ですがとっても感動の儀式です。                        お父さんに抱っこされながら儀式は進みます 儀式が終わると後はご両親やお姉ちゃんも加わって七人での慰労会の宴です。素晴らしい懐石料理が出るたびに驚きと感動、美味しい料理を頂きながら話が弾みます。 …

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最初のおもちゃは自分の手

 チカチコは火曜日がお休みです。朝から夏萌を預かって下さいとお母さんとお父さんがきました。 あ~~いいよ! ゆっくり遊んでおいで。 妻は夏萌と遊べるとニッコリしかし、私は残念ながら会社に・・・。  昼食に家に帰ってみると夏ちゃんはまだ熟睡・・。遊びたいのに大の字になって寝ているだけ。しかし、寝姿を見ているだけでこちらも幸せに、寝姿をおかずに食事をしていると・・・。 突然・・チュ・ちゅ・チュ音がする。 自分の手を吸っているではないですか。 赤ちゃんの成長はすごい!2ヶ月も経つと自分の意志で反応しているようです。それともお乳を求めての本能かな?。 今までは生きるために備わっていた本能での反応・・・ 唇に触れていたものに吸い付いていた状況から自分の手を吸いだしているのです。 それも自分の手を見ながら吸うのに都合のいい指を選び、吸い付いています。すごい!その行動に感激 その時、お母さん達が帰ってきました。・・・夏ちゃんごめんね! 丁度お乳の時間を見計らって・・母さんも大変だな、いつも赤ちゃんと一心動体なのだ。 赤ちゃんのことが気にかかってゆっくりと出かけることもできない。いつの時代もお母さん達は大変なのですね。 最近、よく笑うし足や手をバタバタと動かし、何か独り言のように言葉にならない声を出しはじめたとのこと。 機嫌が良いのかそれとも意志の表れか。この頃の赤ちゃんは見ているだけでこちらも幸せになります。 指吸いも積極的な好奇心か意志の表れか?   最初のおも…

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子どもに体験させたい自然と現代美術

 東広島現代美術プログラム2012・宇山の自然と作品を再び鑑賞したいと訪れてみました。 谷あいから爽やかな秋風が吹いてきます。一週間も経つとすっかり秋の色、白い蕎麦の花が咲き、田も少し黄金色に色づいています。 宇山はすっかり秋の深まりを感じさせ、私たちを迎えてくれました。 福島氏の透明な牛の作品が蕎麦畑の中に展示されています。透き通った牛の身体にも秋色の風が通り抜け、今年も蕎麦畑に可憐な白い花が咲き、牛が「も~」と喜んでいるように感じます。 白い花が咲く蕎麦畑 透明な牛のオブジェ 作家は福島俊を氏 「風と牛と蕎麦畑と」  透明な牛の身体の中で紙垂が風にゆれています。蕎麦畑に五穀豊穣を願って作家も牛を神と感じ紙垂をされたのでしょう。そういえば先週訪れた「牛神社」がこの近くにありました。この宇山では牛も過酷な農作業の労働力、牛を大切にしながら共に暮らし、神として扱われていたのでしょう。蕎麦の花が咲き、実を付ければもう直ぐ収穫です。作品からその喜びが伝わってきます。     白い蕎麦の花が咲く畑に牛のオブジェが         透明な牛の身体の中に神の魂、紙垂が風にゆれて  再び訪れた目的は安広神社の現代アートでした。息を切らしながら108段の石階段を登ると安広神社の鳥居が現れてきました。一礼をし一呼吸、神社の社は見えませんが鎮守の森に囲まれた苔の境内、どんな神殿に出会えるのか自然と気持が高まってきます。少し歩くと・・・遠くに穏やかな淡い光が降りそそいでいる社が見えて…

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