魅惑的なモクレンの花びらが風に舞う
おととしにアトリエに小さなモクレンの木を植えました。昨年は花も咲かなかったのですが美しい大きな葉をいっぱいに広げ、元気に育っていきました。
根から吸い上げた水と空気中の二酸化炭素を吸収しながら太陽の光を浴び、葉の中で水は光合成され酸素と水素に分解されながら小さな穴から空気中に放出されます。人間はその酸素を頂いて生きることができるのです。
モクレンの葉をじっと観察してみれば葉脈と毛茸が光に反射されとっても美しく、同じモクレンの木で葉の大きさや葉脈は少しづつ違い、葉の個性さえ感じてしまいます。人間と同じようにひとつづつ葉の個性を感じながら愛おしくなってしまいました。
秋にその美しいモクレンの葉は役割を果たして風に吹かれ庭に散っていました。その葉脈の美しさは宇宙をも想像させ、その神秘的な美しさに思わず写真に撮り、モクレンの美しい生き方の芸術作品として額に入れてアトリエに飾りました。
今年の春にはそのモクレンから二輪の花が咲き、その花の美しさに見惚れていたのですが春一番の風に舞いながら花びらが落ちてしまいました。残った花弁にも最後の魅惑的な輝きがあり色気さえ漂っています。
モクレンの花に自然を愛でる美しい輝きを感じ、その営みの姿に感動をしながら人間も自然に生かされている、そんな自然の循環の美しさを味わうことができました。
子ども達にも葉の葉脈や毛茸の神秘さを観察させてあげてください。きっと自然の営みの素晴らしさを体験することができるでしょう。
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