魅惑的なモクレンの花びらが風に舞う

 おととしにアトリエに小さなモクレンの木を植えました。昨年は花も咲かなかったのですが美しい大きな葉をいっぱいに広げ、元気に育っていきました。 根から吸い上げた水と空気中の二酸化炭素を吸収しながら太陽の光を浴び、葉の中で水は光合成され酸素と水素に分解されながら小さな穴から空気中に放出されます。人間はその酸素を頂いて生きることができるのです。 モクレンの葉をじっと観察してみれば葉脈と毛茸が光に反射されとっても美しく、同じモクレンの木で葉の大きさや葉脈は少しづつ違い、葉の個性さえ感じてしまいます。人間と同じようにひとつづつ葉の個性を感じながら愛おしくなってしまいました。     秋にその美しいモクレンの葉は役割を果たして風に吹かれ庭に散っていました。その葉脈の美しさは宇宙をも想像させ、その神秘的な美しさに思わず写真に撮り、モクレンの美しい生き方の芸術作品として額に入れてアトリエに飾りました。  今年の春にはそのモクレンから二輪の花が咲き、その花の美しさに見惚れていたのですが春一番の風に舞いながら花びらが落ちてしまいました。残った花弁にも最後の魅惑的な輝きがあり色気さえ漂っています。 モクレンの花に自然を愛でる美しい輝きを感じ、その営みの姿に感動をしながら人間も自然に生かされている、そんな自然の循環の美しさを味わうことができました。 子ども達にも葉の葉脈や毛茸の神秘さを観察させてあげてください。きっと自然の営みの素晴らしさを体験することができるでしょう。 …

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今からの子育ては何が必要かな~・・・

    具体作品で題名は「自由な魂-2」2023  クリック一つで大抵の物は買えるし人との連絡や出会いも簡単にできるようになりました。 人間特有の思考や創造する行為も今からはAIに任せてしまうのでしょうか?・・AIも急激に進化しながらこの世の情報や私たちの嗜好も解析し、経済に結び付けています。それどころか人間の悩みや感情、そして芸術や音楽なとの感覚や美意識もAIが関わってきています。 人間は創造できる生きモノ、簡単にAIに解析され人間に代わって創造されてしまうのでしょうか。であれば私たちの相棒となるAIを自由に選び、自分の感覚に合ったAIを選ぶことが大切な課題となってきます。人間としての感性や思考、価値観や創造性までがAIによってコントロールされれば、人間放棄の時代が直ぐそこまで来ているように思えてなりません。  ここ最近、日常生活が便利になって無理をしない価値観も台頭してきました。自己中心的になってお金にものを言わせ、機能性や利便性を追求してきました。そこに至る面白さや感動が少なくなってきたようです。 今の時代、関心のあることのみ情報をむさぼり、全体象が見渡せなくなって来ているように思います。それが人間関係や世界観の視野を狭くさせています。現代社会が「混迷の時代」になっていることは確かですが、それが最近「幼児化」して来ているように思います。科学技術や情報が経済に振り回されて混迷し、人間が人間らしく深化してきたのだろうかと思うのです。  過度のネット社会やAIの登場に…

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Chica Chico にオート三輪の「トゥクトゥク」坊やがやってくる !

   幾つになっても小さい頃の思い出や感動は心の宝モノになっています。原爆が投下された復興期のヒロシマ、マッダの三輪バタンコが沢山の荷もっを積んで「でこぼこ道」を騒音と埃を立てながら忙しく働いていました。その様な戦後のヒロシマで生まれ育った一つの記憶の中にマッダの三輪タクシーがあります。チカチコにオート三輪のトゥクトゥクが来ることが待ち遠しく、きっと小さくて可愛い車だろうなと想像していました。当時のマッダの三輪タクシーが福山の自動車時計博物館に展示されていると聞き、待ちきれずその思い出の確認に行ってきました。  受付でマッダの三輪タクシーがありますか? どこ どこ 気持ちはすっかり子ども心に戻っています。珍しいクラシックカーや時計に目もくれず三輪タクシーに一目散、そんな予測に反して展示場に立っている姿は存在感と威厳さがあります。グリンー色の車体は当時緑のないヒロシマでひと際目立ち、力強さと優しさが漂っていました。博物館の人から触ってもいいですよ! 乗ってもいいですよ! 写真も撮ってもいいですよ! 全て優しいご配慮に心はワクワク、昔の友達に会ったような嬉しさと脳裡に当時の面影が浮かんできました。ついでに連れて帰ってもいいですか? そうだもうすぐトゥクトゥク坊やがやってくるのだ。    当時の我が家は7人の家族で子どもは5人でした。三輪タクシーは4人乗りです。後部の座席をのぞいてみるとレザーのベンチシート大人2人席に荷物と子どもが乗る小さなベンチもあります。七十年の時の流れが経っても高級感…

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