Chica-Chico子育て 「子どもの環境とメディア」

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 子どもは遊びや生活環境そのもの体験から多くを学び、豊かな感性や感動、創造力や工夫、そして価値観や倫理観なを自然と育んで行きます。しかし、最近子ども達の心や身体の発達にメディア(TV・携帯電話・ゲーム機・パソコン)などが影響していると言われています。
この10年間、子どもが育つ環境の中でメディアの著しい発達と変化があります。
よく言われるのは、子どもの運動不足や睡眠不足、集中力や深くモノを考えることが出来ない。仲間同士の会話も少なくなり、コミュニケーションをする力や人との関係を作り上げて行く能力も弱まり、いじめなどの問題があります。また、視力低下やTVの影響での立体感や距離感、バランス感覚などの弊害、外遊びが少なくなり、体力不足や機敏さなど、いま子どもの心身の発達に遅れや歪が生じていると。
それは子どもにテレビやビデオの接触の機会が増え、親達はそれに子守を任せたりするなど、その低年齢化と長時間かがおこっています。
本来、子ども達は身近な人たちとの係わり合いや遊びの中から実体験を通して豊かな心と身体を成長させて行きます。
その意味において、日本の子ども達は今、心身の健やかな成長の機会をメディアに奪われ、危機的な状態になっていると言えないでしょうか。しかし、現在の日本での生活環境ではメディアを避けて生活することは不可能です。また、遠ざければ問題も解決できるものでもありません。それどころか10年前に生まれた子ども達にとっては、このメディア環境は存在していたのです。おもちゃと遊ぶようにメディアに触れている子ども達にとって、メディアは何も不思議なモノではありません。
私達は単にメディアを批判するのみでなく、メディアの影響を知りながら日常生活の中で如何にメディアと仲良く付き合えるか、考える時期に来ています。それは、子どもの成長や個性に応じたメディアの与え方、情報に振り回されないで価値観や倫理観を家族で築き、メディアを上手に取り込む方法を子ども達と一緒に考えることではないでしょうか。

今からさらに、デジタルの世界から次の情報社会へ人類が経験したことのない、すさまじい情報を扱う、コンピューターの開発も進んでいます。新しい情報技術の世界が目の前に迫っています。
人間の経験や思考は時間が掛かり、喜びや幸せ感などはヒューマンなスケールで培われ、文化として育ってきました。
人間の経験による成熟の世界は遠ざかり、文明が文化を必要としない時代になってしまうのか。これからの情報化社会では、文化や精神は崩壊するのか。
それとも新しい文化として育っていくのか「未来は子ども達に託されています」。しかし、その子どもを育てる責任は、今の社会や子ども達の親にあります・・そのことを考えねばと・・。

<<ひげじぃじ

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